2021-01-25
土壇場でなにを考えるか(2)
前回は「攻めの姿勢を貫く勇気を持つ」ことを話しました。大事な局面で得意なショットを打つために必要なもう一つは「迷わない」ことです。
ゴルフのように止まっているボールではなく、相手の打ったボールを打ち返すテニスでは、どうしてもボールが自陣にバウンドしてから判断しようとしてしまいます。しかし、それでは遅いのです。バウンドしてから判断していては、準備する時間がなくなるからです。
私は、リターンの構えに入る前に、4パターンのレシーブを考えてから・・・[続きを読む]
2021-01-11
土壇場でなにを考えるか(1)
次の対戦相手の試合を見るとき、私がもっとも気にしている点は、プレッシャーのかかった場面で、どういうプレーをするかです。平常時には打てていたショットが、土壇場では打てなくなる。それは、そのショットが本人にとって自信を持って打てるショットになっていないからです。では、そのような局面で得意なショットを打てるようにするにはどのようにすれば良いでしょう・・・[続きを読む]
2020-12-31
「イメージ記憶」を存分に使おう(2)
前回「イメージ記憶」という能力について話しました。コーチや熟練者から「ボールをよく見て打ちなさい」と言われた経験のある人は多いのではないでしょうか。ところが、雑誌などでプロの打つ瞬間の静止画を見ると、インパクトではボールを見ていない絵が多くあります。彼らはボール自体を見る以上に、ボールが飛んでくる「イメージライン」を作ってスウィングしているのです・・・[続きを読む]
2020-12-14
「イメージ記憶」を存分に使おう(1)
プロ野球のバッターは、時速150 kmものスピードで向かってくる剛速球を打ち返します。しかしこれは、理論上は不可能な運動だそうです。ピッチャーとの距離が18.44mとして、バッターの脳の反応速度とスウィング速度を計算すると、時速150 kmのボールには間に合わないことになるのです。
でも実際には、その剛速球を打ち返すシーンは多々あります。これは運動選手が持つ「イメージ記憶」という運動能力によるものだそうです・・・[続きを読む]
2020-11-30
目的と目標を明確にする(2)
前回、「目的と目標を明確にする」考え方を話しました。今回は少し具体的に説明したいと思います。たとえば試合に負けたときに、負けた理由を私情抜きで分析できるかが大切です。何が
自分に欠けていたかを、あらゆる角度から検証して、他人からの批判をも受け入れる。このような姿勢が大切です。それらを解決する具体策を立てることが目的達成の条件になるからです。
私はレッスンをする際、最初に生徒さんの自己分析を聞くようにしています。ある生徒さんは・・・[続きを読む]
2020-11-16
目的と目標を明確にする(1)
人はよく「頑張ります」と言いますが、これだけでは何も変わりません。これからの運動の何をマスターするために頑張るのか。仕事の何を達成させようと館張るのか。頑張る項目をはっきりさせなくてはいけません。
特に重要なのは「目的」と「目標」をしっかり区別して・・・[続きを読む]
2020-11-05
準備に「これで十分」はない
レッスンではコーチから「打った後は、すぐに構えて!」とよく言われるでしょう。自分のボールの行方が気になって、次の準備が遅れてしまう。そのために返球されたボールをミスしてしまいます。想定外の事態に直面すると、人は慌ててしまうもの。できる準備は事前にすべて済ませておく習慣をつけましょう。
1往復のラリーの中でさえ必要な準備が大切なように、試合に勝つにはさまざまな準備が必要に・・・[続きを読む]
2020-10-19
勝負観を養うとは?(2)
前回、勝負観に長けたプレーヤーの共通点を紹介しました。
<ポジティブなメンタル>
<目的と目標を明確にした考え方>
<最後まで諦めない強い意志>
<相手とのかけひきを楽しむ性格>
<貪欲なまでの技術上達志向>
これらを自分なりに整理して、プレーに集中できる環境づくりをしているのです。なにより大切なのは「勝負する勇気」です・・・[続きを読む]
2020-10-06
勝負観を養うとは?(1)
「練習では打てるけど、試合になると打てなくなる」と悩むプレーヤーは多くいます。いざというときに緊張して身体が動かない、集中すべきときに注意力が散漫になる、接戦になるといつも競り負けてしまう、相手が勢いづくとすぐにあきらめてしまう……。このような負けパターンの要素が・・・[続きを読む]
2020-09-21
大切なポイントでは、すべてを上手くやろうとすると失敗する
前回、ノーアドのレシーバーの考え方を話しました。それまでのプレーを整理して、いい意味で割り切ったプレーでポイントを取りにいく。これが勝者のメンタリティーです。相手サービスをすべて上手く返球しようとしては勝てないのです。
周囲からの目、自分の中にある理想の姿などは気にせず、高確率でポイントを取れるプレー(手段)を選択する・・・[続きを読む]
2020-09-08
試合で負けない「強い人」とは?
大学生の頃から40年以上、草トーに出場していますが、その世界でも「こいつ勝負強いなぁ!」と思わされたプレーヤーは大勢いました。多くのプレーヤーは、大切なポイントになると「失点しないように」と考え・・・[続きを読む]
2020-08-28
「ボールを打つのが上手い人」と「試合に負けない強い人」は必ずしも一致しない
勝負強いプレーヤーになるなら、周囲からの目や自分の中にある理想の姿などは気にせず、高確率でポイントを取れるプレー(手段)を選択すべきです。
決して、きれいなエースを奪って勝つことを否定しているのではありませんが・・・[続きを読む]
2020-08-11
諦めたらそこで負け
1月にこのコーナーで紹介した元大関の照ノ富士が、先の大相撲7月場所で幕内優勝しました。並大抵の努力と根性ではなかったかと想像できます。彼の優勝後のコメントで「目の前の1番、1番を諦めずに戦いました」と言っていました。これはテニスでもまったく同じだと感じました。
シード選手など格上の相手と戦うときに、最初から「相手は強いから、ちょっときびしいかなぁ」と思いがちです。しかし・・・[続きを読む]
2020-07-27
「出力テニス」と「入力テニス」
私はテニスには「出力テニス」と「入力テニス」があると思っています。「フォアハンド・スピンを打つにはどうする?」「フラットサーブを打つにはどうする?」といった、自分でフォームを作り出すのはテニス上達で、もちろん大切です。これが「出力テニス」です。テニススクールでは、どうしてもこちらが優先されがちです。
一方で、試合に勝つには「入力テニス」が大切です・・・[続きを読む]
2020-07-15
自分のことを知るための作業
前回、「試合後に反省ノートを書く」ことを話しました。これは試合後だけでなく、練習でも何を考えていたかを書くように私はしています。
書くことで「ああ、こんなことを思っていたんだ」と・・・[続きを読む]
2020-06-29
試合後に反省ノートを書く
私は以前から試合後にノートを書くようにしています。書くことで受け止められる事もあるし、振り返ることで出来事を記憶しておくこともできます。
「あの場面でこういうショット打っちゃった」「ここでは良い選択したな・・・[続きを読む]
2020-06-15
ポイント間の使い方
一時期、私は最初勝っていたのに、いきなり挽回されてポンポンとゲームを取られた試合が続いたことがありました。それが嫌で。いろいろと試行錯誤して、それを繰り返さない工夫をしました。一番効果があったのが、ポイント間の時間をギリギリ使うことでした・・・[続きを読む]
2020-06-01
試合中に冷静さを保つルーティン
私はポイントの間に、独り言をよく言っています。「あ〜、今のはこうだった」とか、ぼそぼそ1人でしゃべっています。自己分析みたいな感じですが、実は勝ちを意識しすぎずにリラックスするためです・・・[続きを読む]
2020-05-18
次が自分のサービング・フォー・ザ・マッチ
次が自分のサービング・フォー・ザ・マッチの場面では、私はそれまでの自分のサービスゲームの配球や、相手がどういうリターンをしてきているかを考えます。具体的には、どのサービスが効いて、どこだと逆にポイントを取られていたかを思い出します。
それを踏まえて、一番重要なのは1stサーブの確率です・・・[続きを読む]
2020-05-05
勝ちたいときこそ勝ちたい気持ちを抑える
「勝ちたいときこそ勝ちたい気持ちを抑える」
言葉でいうのは簡単なのですが、これはなかなか難しく、私も身につけるのに時間がかかりました。「勝ちたい」という気持ちが過度になると、身体は動かなくなり、プレーはどんどん小さくなってしまいます・・・[続きを読む]
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